追悼。
フジ子・ヘミングさんがお亡くなりになりました。
私が大学で音楽を学んでいた頃に見た
NHKのドキュメンタリー番組がきっかけで
フジ子・ヘミングさんを知り、
そして“ラ・カンパネラ”を知りました。
演奏にも、演奏家としてのスタイルにも衝撃を受けたのを覚えています。
ご存知の通り、私の教室は
「ラ・カンパネラ音楽教室」です。
この名前を付けている以上、今日はこの話しをする以外ありません。
音楽教室の名前を
「ラ・カンパネラ」にした由来です。
(※以前にもブログに書いたと思いますが、改めて…)
単純にリストの名曲「ラ・カンパネラ」が好きだから…というわけではないんです。
私の名前からつけました。
私の名前「まゆら」は亡き父が付けてくれた名前です。
当時、父は万葉集に凝っていたそうで、その中に出てくる「たまゆら」という言葉から「まゆら」と付けてくれました。
「たまゆら」とは、玉(鈴)が風にゆれて“カラカラカラ…”と鳴っている様を表現している言葉だそうです。
昔ですから、今のような綺麗な鈴のリンリンといった音ではなくもっと乾いた音だったと思いますが、今でいうところの『鈴の音』だったのではないでしょうか。
フジ子・ヘミングさんの『ラ・カンパネラ』を聞いた時に感じた感動。そして、『La campanella』の意味を辞書で引いたとき、『小さい鐘(ベルや鈴)』と書かれてあるのを見て、これはまさに私の名前の由来と重なる曲だ!と感じ、それ以降この曲は私にとって特別なものになりました。
とはいえ、実際に弾くのは容易ではなく特に手の小さい私には苦行です…。
いつか私らしい「ラ・カンパネラ」を完成させたいと思います。
そんなわけで、
お教室を開く時には迷いなく、
『ラ・カンパネラ音楽教室』
と付けました。
※ただ、付けてから、「言いにくい…」という難点に気づきましたけど…
今日はフジ子・ヘミングさん演奏の「ラ・カンパネラ」を聴きながら、ご冥福を心からお祈りいたします。
『ラ・カンパネラ音楽教室』
宮島まゆら
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